親がモンスターになるってことは

 小学生の時から吸血鬼がでたらこの教会にとびこんで
十字架にぎりしめよと思う近所の教会は決まっていた。
逃げ場所が決まるとそれだけで安心であとは十字架を
駄菓子屋のガチャポンでゲットすればいいだけで
これも2~3回の挑戦の後見事手に入れた。
そして夜出歩くときは
裁縫糸かタコ糸かで首からかけ準備した。

 だけど・・・・・私が準備万全で教会に逃げている間
家族が噛まれたらもうそれだけでダメだ。
でもそうしたら私ももう普通の人間でいてもしょうがないから
すぐに降参して自ら首を差出してすぐに吸血鬼の仲間入りすれば
ちっとも怖くなんかないぞ。
そうだ。そうしよ。

 家族がモンスターになってしまうことが一番怖い。
吸血鬼でもゾンビでも「ペットセメタリー」の出戻り人間でも。
殺すに殺せないから仲間になることで苦しみから抜けられる。
そう思った。
だから映画「トワイライト」がサーガまで引っ張ってもまだ
イケメンの吸血鬼彼氏の仲間にならないのを
じれじれと突っ込み入れっぱなしで見ていた。

 でも実際、親がモンスターになるってのは
私が10歳までねしょんべんたれだったとか
朝寝坊で寝起きが悪いとか
天然パーマでチリチリの毛質に長いこと悩んで
同じ髪質の父もその母を少し恨んでるとか
ともかくそういった小さい時から当然のように共有していた
思い出をすっかり忘れていくことなのだ。

「あなたどこの方?」

とはまだ呼ばれない。

病院の枕もとにいけばまだ私の名前を呼んでくれる。

でもなんというか・・・・

父は「もはや制御不能じゃ・・・」と
(映画ロボジーがいったかどうかDVDが人気でいまだ借りられないか知らないが)
言葉にせず欲望のままいきている。
前頭葉機能せず・・・・そんなことは医者からいわれてない。
アルツハイマーですといわれただけ。
父を見てる私は思う。
ずっとやりたかった悪さをしてみる。
注意の言葉は暴力で制する。
そう。暴力をつかえばまだ周りは静かに従えると思ってしまう。

事実暴力は家庭内で起こった時。
止める術がない。
みえないから。

制御不能の老人が暴れる。
老母はおびえデイケア施設の人は逃げ
カーテンはさけドアノブも壊れた。
そして大抵汚物で汚される。汚物は武器の一つとなった。

親がモンスターになっても自分はなれない。
にぎりしめる十字架もにんにくも銀の玉も神父さんもない。








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